1.コンテナ損傷比較
通常作業では、一般的なドライコンテナと木製フレームを組みわせることでルコイルをラッシングする。
構造が牢固でないこと・長距離の輸送などの要素により、コイルの輸送中はコンテナの損傷が程度問わず発生頻度が高い。そのため、通常のラッシングではコイルの輸送は高リスク・高コストである。
COWINコイルコンテナが市場で実働して以来、コイルのラッシング不十分によるコンテナ損傷は一度も発生していない。
通常作業損傷
COWINコイルコンテナ
2.作業効率比較
COWINコイルコンテナは独自の内部設計により、コイルを直接コンテナ内に格納し、ラッシング用チェーンを締めるだけで木製フレームによるラッシングと同様の安定性を再現できる。
これにより90%の固定加工コストを削減し、コンテナへのバンニングから固定が完了するまでの動作が12分で可能である。
コイルコンテナは作業効率が高いため、1回転8時間で計算すると、通常のコンテナは1日に10台積載できるのに対して、コイルコンテナは40台積載できる。
3.ばら積み船との比較
コンテナは全損失財産保険と部分損失財産保険の2種類の保険が加入できる。保険のカバー範囲はコンテナの全損失または推定全損失である。
コンテナが融資レンタル期間内に滅失した場合、貸方の責任でない場合は保険加入側に保険が適用され、損失を最小限に抑えることができる。
ばら積み船とCOWINスチームコイルコンテナ比較表 | |||
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比較軸 | 比較項目 | ばら積み船 | COWIN専用コンテナ |
基礎データ | 最低運送量 | 3000トン | 無制限 |
費用 | 高い | 低い | |
運送データ | 運送コスト | 船全体を分担 | コンテナごとのコスト |
運送クォリティー | 悪い | 良い | |
固定コスト | 固定必要なし | 固定必要なし | |
貨物包装 | 簡易レインカバー湿気る可能性あり | コンテナ密閉カバー | |
ロスト時のコスト | 船ごとのロスト約1万トン | コンテナごとのロスト25トン | |
時間データ | 積卸時間 | 1日 | 30分以内 |
平均便数 | 不定期 | 毎日 | |
オンタイム | 延期・中止多発 | 便数が多く、時間通り | |
運航速度 | 12〜14ノット | 18〜19ノット | |
港での滞留時間 | 4〜30日 | 0.5〜3日 |
出航前:多量積荷・最低運送量が高い到着後:積荷が破損、運送の質が粗悪